高野山真言宗の総本山。
開祖である弘法大師は、かの地に真言密教の
根本道場を定める際、以下のように語った。
「周囲の山々がまるで蓮の花びらのようにそびえ、
これこそ真言密教を広めるのに適したところだ」と。
以来たくさんの信者が高野山を訪れるようになり、
参拝道となった道は「高野七口街道」と呼ばれ、
現在もその名残を随所にみることができる。

真田庵で知られる「九度山」から竜王渓を通り、
椎出、神谷へ続き、「高野七口街道」の一つである
京大坂道に合して
不動坂口の女人堂へと至る 「新高野街道」。
毎年多数の真言密教の信者が訪れ、
自然豊かで神秘的な雰囲気に満ち満ちていて、
古来の人々がさとりを開くためにこの場所を選んだ理由
もわかるような気がしてくる。

新高野街道の途中には、
過去に入山者たちの宿場町が広がり、
「夜が明けると金が湧く」とまで言われるほど
隆盛を極めた「椎出」というまちがある。
今でも当時の歴史を色濃く残すこのまちに、

今秋「高野下駅」駅舎ホテル
「NIPPONIA HOTEL 高野山 参詣鉄道 Operated by KIRINJI」が誕生。
高野山に息づく真言密教や大自然の神秘に触れられる
体験型観光の要所として、
高野山へ向かう参拝客をあたたかく見守ってくれる。

南海高野線「高野下駅」の駅舎ができたのは
今を遡ること約1世紀前の大正14年。
駅舎の柱に当時のレールが用いられたり、
煉瓦造りの跡が残っているなど、
歴史の匂いを感じながら旅を始めるのにはうってつけの環境だ。

緑豊かな山のトンネルから
ガタンゴトンという音とともに
電車が迫ってくる様子は圧巻の一言。

代わり映えのないどこにでもあるような風景と違い、
変化に満ちた高野下駅までの旅路は
「さあここから自分の旅が始まるのだな」と、
否が応でも心のスイッチがONになる。

椎出には独特の地域文化が今でも残っており、
毎年8月に和歌山県無形民俗文化財に指定され、
「盆の鬼」との名で親しまれている
「鬼の舞」が行われる。
鬼の姿を見て恐怖におののく子どもたちの顔……。
ただそれを見守る親の表情にはどこかあたたかいものが感じられ、
子どもの成長に鬼が一役買っていることがうかがえる。

地蔵寺の天井にはかっと目を見開いた
見事な竜が描かれ、 思わず足を止めて凝視してしまう。
その裏紙には寺を訪れた人たちの願いや希望が
たくさん書かれているそうだ。

山上へ少し歩を進めると視界に柿園が広がり、
涼やかな音に誘われて目をやると
きらきらとした小川が眼前に広がる。
元気そうに泳いでいるたくさんの魚影を前にして、
大自然の雄大さを感じずにはいられない。

弘法大師がその魅力に惹かれて開いた真言密教の総本山、高野山。

そこへ続く自然豊かな新高野街道に誕生する駅舎ホテル
「NIPPONIA HOTEL 高野山 参詣鉄道 Operated by KIRINJI」 から、
あなたも「真言」に至る神秘の旅を始めてみてはいかがだろうか。